ファイルサーバのバックアップを考慮する際のポイント

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最近は様々なバックアップソリューションがありますが、ここでは、ファイルサーバのバックアップを考慮する際のポイントについて、いくつかの視点で記載しております。参考になれば幸いです。

不明点がございましたら、お気軽にお問い合わせください。

バックアップ媒体

ファイルをバックアップ方法は、最近ではDisk to Disk(D2D)でバックアップするケースが多いと思います。テープやLTOなどでバックアップを取る場合(Disk to Tape = D2T)もまだありますが、D2Dの利点は以下のように多いです。

  1. テープ等のメディア管理が不要である
  2. バックアップされたファイルを確認しやすい
  3. バックアップファイルを復元する際の対応時間が短くて済む

ただし、D2Tのニーズや必要性も確実に存在しています。テープ(LTO)でデータをバックアップし、指定年数を別ロケーションで保存しなければいけないという会社や業種もあります。そういった場合、多くは Disk to Disk to Tape(D2D2T)の手法でバックアップするケースが多いです。

 

D2Dのバックアップ先

D2Dのバックアップ先としては、サーバに直接接続したディスク(USB、SAS等)にバックアップするケースと、ネットワーク接続された別サーバにバックアップするケースがあります。それぞれメリットとデメリットがあります。

バックアップ先 直接接続したディスク ネットワーク接続された別サーバ
メリット 安価に済ませたい場合はUSBディスクを利用できる バックアップ元マシンで障害が発生した際にも、バックアップしていたデータを素早く利用できる
バックアップ時にネットワーク帯域を消費しない 複数台のマシンのバックアップ先として利用可能
デメリット バックアップ元マシンで障害が発生した際には、バックアップしていたデータが格納されているディスクを別のマシンに接続する必要がある バックアップ時にネットワーク帯域を消費する(バックアップ用セグメントを設ける事によって解決可能)

バックアップに対する要望事項やバックアップ対象環境、予算感に合わせて、様々なバックアップシステム構成が考えられます。企業ニーズの場合は、ネットワーク接続された別サーバにバックアップを取得するケースが多いです。

 

バックアップのソフトウェア

ファイルデータをバックアップする際は、バックアップ用のソフトウェアを利用します。サーバーのバックアップとして利用されるソフトウェアとしては、ARCserve や BackupExec、NetVaultなどの商用ソフトウェアが利用されるケースが多いかと思います。

ただし、これらの商用ソフトウェアを使う場合は便利な半面、ソフトウェア料金やライセンス、テクニカルサポート料金が必要になります。

その為、バックアップ対象の規模が限られる場合などは、OS付属のコマンドを使ってスクリプトを組むケースもあります。Windowsであればrobocopyコマンド、Linuxであればrsyncコマンドなどを使ってスクリプト化し、スケジュール実行します。

また、最近では多くのストレージ製品が、ストレージ自体でバックアップや複製の機能を持っているケースがあります。

 

バックアップのタイミング

バックアップのタイミングとしては、大きく分けて2つ存在します。定時実行と常時複製のケースです。

タイミング 定時実行 常時複製
内容 指定の日時にバックアップ実行 常に同じデータを別ノードで取得
メリット フルバックアップや増分バックアップなどで調整が可能 複製元で障害が発生した場合にも、複製先で最新のデータが存在する
デメリット バックアップ元で障害が発生した場合、バックアップ先に最新のデータが存在しない場合がある 常に複製(レプリケーション)用のネットワークトラフィックが流れる事になる
バックアップサイズによっては、バックアップ処理がなかなか終わらないケースもある ブロック単位で同期するケースでは、複製元の障害時にファイルの不整合が発生する事も想定される

それぞれ、ソフトウェアで実現するケースとストレージの機能で実現するケースがあります。

また、最近では、効率的な世代管理機能(ILM)や重複排除機能(デデュプリケーション)などを筆頭に、バックアップ処理の効率化が図られている製品も多く出てきています。

 

参考情報

ファンブライトでは、中小企業(SOHO含む)のファイルサーバ構築と、BCP対策/DR対策としてリモート拠点にバックアップを取得する為の支援を行っております。

相談、御見積りは無料です。ぜひお気軽にお問い合わせください。