Wi-Fi版IoTゲートウェイ機器は、無線センサから送信されたデータを受信し、当社クラウドにデータを送信します。
お客様が管理するWi-Fi環境のアクセスポイントに接続できる場合、Wi-Fi版 IoTゲートウェイ機器を利用いただけます。
無線センサが検知したデータは、Wi-Fi版 IoTゲートウェイ機器を経由して当社クラウドにアップされ、データはPCやスマホのブラウザで確認いただけます。
1.特徴
Wi-Fi版 IoTゲートウェイ機器の主な特徴は以下になります。
- SIMが不要になり、より安価にご利用いただけます。その代わり、当社によるリモートからの機器管理は出来ません。
- OS非搭載のマイコンを利用する為、電源のブツ切りが可能です。
- インターネットに接続しているお客様管理のWi-Fiネットワークを利用する為、SIM電波が届かない設置場所でも、当社クラウドへデータ送信が可能となります。
- 当社が扱う無線センサ(EnOcean)を利用可能です。
Wi-Fi版 IoTゲートウェイ機器では、下記のような当社サービスをご利用いただけます。
2.Wi-Fi版 IoTゲートウェイ機器
Wi-Fi版 IoTゲートウェイ機器の写真と仕様は下記になります。
項目 | 内容 |
---|---|
Wi-Fi規格 | IEEE 802.11b/g/n(2.4GHz) |
電源電圧 | 5V (USB Type-Cから給電) |
小型画面 | 0.85インチ IPS液晶 |
寸法 | 50 x 50 x 30mm (アンテナ除く) |
重量 | 約36g (ACアダプタ除外) |
※ 2023年2月に利用機器を変更して、さらに小型になりました。
機器(本体)には小型画面があり、無線センサ特有の情報を画面表示できます。当社サポートが必要な際などに参照いただけます。以下はEnOceanセンサ利用時の例です。
3.ご利用条件
Wi-Fi版 IoTゲートウェイ機器のご利用条件は以下になります。
- 電源コンセントを1個ご用意いただき、安全に設置できる場所に設置してください。PoE対応とする事も可能です。
- DHCPクライアントとして起動します。クラウドサーバと通信可能なIP環境が必要です。
- 初期設定時は、受信対象の無線センサや基本設定は当社にて設定します。
- 機器類は当社から郵送させていただきます。
- 簡易的な検証利用(簡易PoC、有償)を事前に行っていただきます。
- Wi-Fi版 IoTゲートウェイ機器の受信モジュールは当社からのレンタル品扱いとなります。
- お客様が管理するWi-Fiアクセスポイントに接続してご利用いただきます。
- Wi-Fi接続設定の実施や、機器の設置管理はお客様にて実施いただく事になります。
スマホやPCで設定画面に接続いただけます。以下はスマホでWi-Fi設定画面を表示したサンプルです。
その他、お取引条件もご確認ください。
4.安価に簡易PoCを実施可能
概算見積に支障がなく、導入を進めたい場合は、まずは簡易PoC(実証実験)でお試しいただく事をお願いしております。実機を用いた簡易的な検証・PoCとなります。
詳細は「簡易PoC」をご参照ください。
5.IoTゲートウェイ機器の種類
SIM搭載 IoTゲートウェイ機器とWi-Fi版 IoTゲートウェイ機器の差異は下記になります。
種別 | SIM搭載 | Wi-Fi版 |
---|---|---|
SIM(LTE) | 必要 | 未使用 |
小型画面 | × | 〇 |
電源ブツ切り | × | 〇 |
プログラム | カスタマイズ可能 | 標準プログラムのみ |
リモート管理 | 〇 | × |
現地設定 | 当社 | お客様 |
機器の管理 | 当社 | お客様 |
月額@1台目 | 2,000円(SIM料金含む) | 500円 |
Wi-Fi版 IoTゲートウェイ機器を利用する場合は、お客様のWi-Fiネットワークに接続する為の設定や管理はお客様ご自身で実施いただく必要があります。
- Wi-Fi版 IoTゲートウェイ機器がWi-Fiネットワークに接続できていれば、当社クラウドにデータがアップされる為、当社クラウドのデータを参照してリモートサポートも可能です。
- Wi-Fi版 IoTゲートウェイ機器には小型画面を設けておりますので、無線センサとの通信状況が芳しくない環境に設置している場合も、現地で切り分けいただく事が可能です。情報を頂ければリモートサポートも可能です。
- Wi-Fi版 IoTゲートウェイ機器上で、標準以外のプログラム設定は行っておりません。ちなみに、当社が標準で利用しているOS搭載のIoTゲートウェイ機器では、IoTゲートウェイ機器上で個別のプログラム配置も可能です。
Wi-Fiネットワークに接続する設定や管理に不安がある場合は、SIM搭載 IoTゲートウェイ機器のご利用をお勧めします。