太陽光発電(SIM搭載センサ用)

太陽光発電によって端末を稼働させる事が可能です。商用電源の利用が難しい場所で利用できます。

商用電源(コンセント)がない場合も、SIM(LTE-M)を搭載したセンサ端末を太陽光発電で稼働させる事が可能です。

Private LoRaは利用しないで、センサをSIM端末に直接接続してセンシングを行い、SIMで当社クラウドにデータ送信するシステム構成となります。

太陽光パネルから得た電力を高出力でSIM搭載センサに供給できるようになっています。

本ページでは、下図の赤枠部分にあたる、太陽光パネルと蓄電デバイスを一体化した機器について記載しています。

上図の「端末」と記載している部分が「SIM搭載センサ」になります。

簡易仕様

太陽光パネルと蓄電デバイスは、手のひらサイズのケースに格納、もしくは、利用する太陽光パネルによっては別筐体にします。仕様(簡易)は下記になります。

項目内容
太陽光パネル550mW~2W相当品を利用(センサ次第)
蓄電デバイスSLB(容量は条件次第)
防水保護等級IP66相当
サイズ75mm(W) x 125mm(D) x 35mm(H)
重量約210g~(構成による)
  • 構成によっては、すべて1筐体にしたり、それぞれを別筐体にする事も可能です。
  • 軽量の為、設置時も容易に扱えます。
  • 度合によりますが、曇りの日でも発電・蓄電が可能です。
  • 室内の太陽光が差し込む窓際に設置した場合も発電可能です。
  • SIM搭載センサ側は安定して稼働できるように電源ICを活用しています。

SIM搭載センサの消費電力

SIM搭載センサは、LTE-Mで通信し、当社クラウドにデータを通知します。

LTE-Mで通信している時の消費電力は、一般的には少ない部類になるかもしれませんが、Private LoRaと比較すると、かなり大きい消費電力となります。

その為、SIM搭載センサで検知・通信する間隔や、どのようなセンサを利用するのかは、蓄電デバイスの容量や蓄電速度などを考慮しながら検討する事になります。

場合によっては、Private LoRaを使う構成にしたほうが良いケースも想定されます。

稼働期間の計測例

無日照時の稼働期間の参考値として、フル充電からの稼働期間を計測しました。

計測条件は下記になります。

  • SIM搭載センサに照度センサを搭載して照度を計測
  • 30分間隔で、照度センサ値と電圧値を計測して、SIM経由でクラウドに都度送信
  • フル充電後に機器を室内の暗闇に移動して計測

計測期間における電圧値のグラフは下記になります。

グラフ内の左側の赤色矢印は、フル充電時の計測開始時点です。

グラフ内の右側の赤色矢印は、機器の稼働が停止した際の計測終了時点です。

30分間隔の計測(プラス、LTE-Mの接続時間)で、期間は3日間+20時間の稼働となりました。計測回数は184回でした。

1時間間隔の計測の場合、フル充電時は無日照でも7日間以上は稼働するかと考えられます。

蓄電デバイスを2個にした場合、30分間隔の計測でも、フル充電時は無日照でも7日間以上は稼働するかと考えられます。

なお、この計測時において、機器の稼働が停止した時は太陽光が出ていた為、屋外に機器を設置して充電を開始しました。充電開始後から1時間30分で機器は稼働を開始しました。

特記事項

  • 本機器だけのご提供は行っておりません。
  • 当社サービスご利用時のみ利用可能です。当社からのレンタル品となります。
  • 実際のエンド企業様からのお問い合わせと、当社とエンド企業様が直接話せる場合のみ、対応させていただきます。
  • 短期の実証実験も可能です(有償、個数制限あり)。
  • その他、お取引条件などはFAQを参照ください。