会議室IoT

会議室の利用状況を無線センサで検知し、管理者用にデータ収集したり、利用者のスマホやPCで状況を確認できるようにする事が可能です。会議室のCO2濃度の計測も可能です。

1.会議室の課題

オフィスの会議室では、下記のような課題が存在しています。

  • 会議室を予約・利用したいが、いつも予約が一杯で空いていない
  • 予約されている会議室が実際は利用されていない事も多い
  • 急に会議室を利用したい時は、空予約されている会議室を現地で探す羽目になっている。
  • 会議室の数や広さが適切かどうか分からない。

当社サービスでは、会議室の利用状況をさまざまな角度から可視化する事で、会議室利用の利便性を高めます。

2.無線型の人感センサで検知

よく使われる構成としては、会議室毎に人感センサを導入する事です。会議室内で利用者が動いた際に検知する事で利用状況を可視化します。

人感センサは無線で通信を行う為、配線工事は不要です。動く人を検知する赤外線型の人感センサです。

人感センサはカベ設置タイプと天井設置タイプがあります。

カベ設置タイプは、広いエリアを検知できるため、広い会議室などの検知に向いています。

天井設置タイプは、取り付ける天井高によって検知範囲は変動します。机の下に設置する事も可能です。

以下は、人感センサの設置例です。

天井やカベに設置した写真となりますが、机の下や棚の上に設置する場合もあります。

人感センサの検知データは、別途設置するIoTゲートウェイ機器を経由して、当社クラウド環境にアップします。

会議室IoTのセンサとIoTゲートウェイ機器

IoTゲートウェイ機器は、標準構成ではSIM回線(LTE)を搭載した端末を利用します。なお、SIMではなく、お客様管理のWi-Fiアクセスポイントに接続するWi-Fi版IoTゲートウェイ機器を選定いただく事も可能です。

配置先の状況に合わせた様々な構成が可能です。構成についてはご相談ください。

2-1.人感センサの仕様と注意点

無線型の人感センサは、人が動いた際に「検知」信号を送信し、人の動きが得られなかった際に「未検知」信号を送信します。

初回の「検知」は即時となります。その後、センサに設定されているスリープ時間に沿って無反応状態になります。センサがスリープから復帰した際には、再度人の動きを検知できるようになります。

一定時間、人の動きを検知出来ない時は「未検知」信号を送信します。

スリープ時間が1分間の人感センサを利用する場合、最短での「検知」データ送信間隔は1分間になります。その場合のデータ送信フローは下記のようになります。

よって、無線型の人感センサを単体で利用する際の注意点は下記になります。

  • 会議室内に利用者が居る場合も、利用者の動きが無い状態が継続した時は、しばらくすると無線センサは未検知データ(人が居ないと判断する為のデータ)を送信してしまう事です。例えば、1名で会議室を利用する場合などは、人感センサ単体では支障が出る場合も想定されます。
  • 会議室から利用者が退出した場合も、無線センサはすぐに未検知データ(人が居ないと判断する為のデータ)を送信するわけではなく、一定の時間が経過後に未検知データを送信します。よって、利用者が退出して実際は「空き」になった会議室も、しばらくはデータ上は「利用中」になります。

上記のような仕様(挙動)では支障がある場合、別の無線センサを利用するご提案や、別の仕組みのご提案も可能です。

項目内容
開閉センサと連携会議室のドア開閉を検知し、人感センサと連携する構成です。いくつかの構成案があります。
存在検知センサ会議室での着座状況を検知します。
照度センサ会議室の照明の点灯状態を検知する事で、会議室が利用状況を判断します。
無線スイッチ会議室利用時にスイッチを押下いただく事で、会議室の利用状況を判断します。

導入予定場所を確認させていただいた上でご提案させていただきます。

3.管理者用の機能

管理者用にブラウザで確認できるWebアプリ画面をご用意しております。詳細データ確認やCSVファイルのダウンロードも可能です。

また、データ分析用のアドオンが幾つかありますので、分析用途でご活用いただけます。

1時間毎の利用率

複数の会議室を集約して、全会議室の利用率を計測する事も可能です。

4.オプション項目

以下のオプション機能も安価かつ容易にご利用いただく事が可能です。

4-1.利用者用のスマホ・PC画面

4-2.CO2濃度や照度、人数なども可視化

4-2.会議室予約システムとの連携で、空予約を可視化

4-4.お客様のシステム側でセンサのデータを取得

4-5.データを時間推移で表示

4-1.利用者用のスマホ・PC画面

利用者用のスマホ画面やPC画面を、ご要望に合わせてご用意します。

サイネージを常設して、会議室の利用状況を表示する事も可能です。

利便性が高まり、空予約で実際には使われていない会議室を有効に活用できるようになります。

4-2.CO2濃度や照度、人数なども可視化

会議室のCO2濃度を小型画面に表示するだけではなく、CO2濃度のデータをクラウドで取得し、まとめて表示する事が可能です。「CO2濃度を小型LCDや大型サイネージで表示」も参照ください。

CO2濃度以外にも、会議室の照明の状態を取得する事も可能です。

会議室を利用している人数を確認したい場合には、在席IoTサービスで、会議室の利用人数を計測する事も可能です。以下のような画面の情報を取得できるようになります。

項目内容
在席状況検知在席IoT」で人の在席状況を可視化
CO2濃度会議室のCO2濃度を可視化

また、利用者にアクションを取ってもらう事が可能な場合、無線スイッチを使う事も検討できます。打合せスペース時に無線スイッチの「利用中」のボタンを押すなどによって、打ち合わせスペースの利用状況を判別できるようになります。

4-3.会議室予約システムとの連携で、空予約を可視化

Office365 や Google Calendar の会議室予約システムと連携させる事で、会議室の利用情報と予約情報の同時表示や、空予約などのデータ抽出が可能になります。

詳細は「会議室予約システムとの連携」を参照ください。

4-4.お客様のシステム側でセンサのデータを取得

会議室の利用状況データは、当社クラウド環境で管理されますが、お客様のシステム側でセンサのデータを取得したい場合は、「Webhook機能」や「API機能」で取得いただく事も可能です。

以下は「Webhook機能」の概要図です。

以下は「API機能」の概要図です。

詳細は各ページを参照ください。

4-5.データを時間推移で表示

会議室の利用状況をリアルタイムで表示するだけではなく、蓄積されたデータを様々な視点でご確認いただくアドオン機能をご用意する事も可能です。

例えば、会議室の利用状況と共に、着席人数やCO2濃度の推移を表示する画面などをご要望に合わせてご用意する事も可能です。

例えば、過去の日程を指定し、1時間毎の使用率をコマ送りで自動表示する画面をご用意する事も可能です。

5.サービス料金の構成

サービス料金は、初期費用と月額(年払いも選択可能)で構成されます。

初期費用は「機器料金」と「導入作業」です。

月額は主に「Webサービス利用料」と「プログラム利用料」となります。

サンプル料金は下記になります。

No内容初期月額
1会議室3室(人感3個)、GW1台(OS,SIM)、利用分析(利用率)、当社導入約25万円6,700円
2会議室3室(人感3個)、GW1台(Wi-Fi)、利用分析(利用率)、導入立会、PoC必須約17万円5,200円
3会議室10室(人感10個)、GW3台(OS,SIM)、モニタ1台(SIM)に全表示約85万円21,300円
4会議室20室(人感20個)、GW5台(OS,SIM)、スマホ・PCブラウザ表示約123万円26,500円
5会議室20室(人感20個)、GW6台(Wi-Fi)、スマホ・PCブラウザ表示約91万円20,100円
  • お見積は、ご要件をお聞きした上で個別見積となります。
  • 料金はご要件や設置環境、より安価な構成の可否などによって変動します。
  • サンプル料金は導入場所が東京23区の場合の料金です。
  • 料金はボリューム割引が適用されます。

お見積をご依頼いただく場合は、対象となる会議室フロアの寸法が分かるレイアウト図(IoTゲートウェイ機器の概算台数を算出する為)をご提示いただましたら幸いです。

6.導入事例

導入事例は下記になります。

活用事例お客様導入時
ワークブースと会議室の利用状況・予約状況をサイネージ表示非公開(コンサルティング業)2021年12月

7.補完機能

当社サービスではお客様のご要望や導入環境に対応する為に、多くの補完機能をご用意しております。

データを自社サイトから取得したい場合
データを自社サイトで受信したい場合
データをモニターに表示したい場合
無線通信距離を伸ばしたい場合
コンセントがない環境に導入する場合
SIM通信が届かない場所の場合