ルームセンサ

部屋に人が居るか居ないかを検知できるルームセンサです。

会議室やワークブース(個人ブース)、多目的トイレなどで、利用状況を迅速に検知できる無線センサです。

ドアがあり、人が居ない時(空き時)にドアが閉まる部屋で利用できます。

ルームセンサの特徴

このルームセンサは、当社が開発した無線センサとなります。

1つのルームセンサ筐体に開閉センサと人感センサの機能を組み込んでおり、EnOcean通信に対応しています。

ルームセンサの挙動仕様は下記になります。

  1. ドアや引戸の開閉状況は、ルームセンサで認識します。
  2. ドアや引戸が開いた際にはすぐに「空き」データが送信されます。
  3. ドアや引戸が閉まった後に、ルームセンサが人を検知しない間は、ずっと「空き」状態のままです。
  4. ドアや引戸が閉まった後に、ルームセンサが室内で人の動きを検知した際には「利用中」データが送信されます。概ね1~2秒で「利用中」状態と出来ます。
  5. 「利用中」状態になっている時は、人の動きを検知できなくても、ドアや引戸が開くまでは「利用中」状態が継続します。

「検知が早い」点がルームセンサの特徴となります。

無線センサ仕様

下記の状態の時にデータを送信します。

  • ドアや引戸が閉まった後、室内で人体の動きを検知した時に「利用中」の無線データを送信
  • ドアや引戸が開いた時に「空き」の無線データを送信
  • 人感センサの未検知が1時間経過した毎にハートビートの無線データを送信
項目内容
電源コイン電池
開閉センサリードと磁石
人感センサ検知距離 最大5m、射角 82~94度、検出対象:背景との温度差4℃以上
本体寸法100mm(W) x 67mm(D) x 22.5mm(H) ※アンテナ, 開閉, 人感 部を除く
質量約100g
  • 開閉センサのリード線の長さは調整可能
  • 人感センサは、設計・製造にて別仕様に変更する事も可能
  • ワイヤアンテナはケース格納可能

2023年12月から案件での導入を始めています。

参考:人感センサを使う場合の欠点

会議室やワークブース、多目的トイレなどの利用状況を検知する場合、よく使われている手法として「人感センサ」での検知になるかと思います。

一般的な「無線の人感センサ」は、初回の検知時はすぐに「利用中」データが送信されます。ですが、検知後に一定時間はスリープ状態になります。(電力消費を抑える為の仕様)

また、人が検知できなく期間が一定時間継続した際に「空き」データが送信されます。上記画像では、5分後(スリープ期間1分間+4分間)になります。

よって、会議室やワークブース、多目的トイレなどで、無線の人感センサだけを利用利用する場合、下記のような挙動(欠点)となってしまいます。

  • 入室した時に、人感センサがスリープ中の場合は、スリープから復帰して検知するまでは「利用中」データが送信されません。
  • 「利用中」になっている時も、人の動きが無い状態が継続すれば「空き」データが送信されます。例えば、大きい会議室が少人数で利用されている時や、小さい会議室で一人で集中してPC作業している場合はその可能性があります。
  • 実際に人が居なくなった時から「空き」データが送信されるまでは、設定によりますが、数分間のタイムラグが発生します。例えば、人が居なくなってから5分間は「利用中」が継続し、5分経過後にやっと「空き」データが送信されます。(別途、ソフト側で短縮する事も可能ですが、良い方法ではありません。)

これらの欠点を許容できる場合は、人感センサの利用で良いと考えられます。

ルームセンサを使う場合は、これらの欠点が無くなり、正確、かつ、迅速な判断ができるようになります。

参考:開閉センサと人感センサを組み合わせて使う場合の欠点

会議室やワークブース、多目的トイレなどの利用状況を検知する場合、開閉センサと人感センサを組み合わせて使う事も可能です。

ドアが閉まり(開閉センサで検知)、室内の人感センサが検知した際に「利用中」データを送信するようにプログラム設定します。ドアが開いた時はすぐに「空き」データを送信させます。

しかし、残念ながら、開閉センサと人感センサを組み合わせて使う場合も、下記のような欠点があります。

  • 「利用中」データが送信されるまで時間がかかる事が多くなります。入室してドアが閉まる前に人感センサが検知してしまった場合など、人感センサがスリープ中の場合、スリープから復帰して再度検知するまでは「利用中」データが送信されない為です。設置方法を工夫する事で多少改善する可能性もありますが、それでも「利用中」となるまで時間が掛かる事が多くなると想定されます。

この欠点を許容できる場合は、開閉センサと人感センサの組み合わせを使う手法も選定可能になると考えられます。

ルームセンサを使う場合は、これらの欠点が無くなり、正確、かつ、迅速な判断ができるようになります。

特記事項

  • 機器のみの販売は行っておりません。当社サービスのご提供時においてのみ、機器類を販売しております。
  • 当社サービスは初期料金と月額が必要になります。機器類の料金は初期料金に含まれております。
  • 当社サービスについては、IoTサービスをご参照ください。